フィリピンの首都マニラ地区では、2021年8月6日〜20日の予定で再度ECQ(Enhanced Community Quarantine)が行われています。
日本で働くフィリピン人の社員さんは、せっかく夏休みをもらっても、現状の一時帰国はしづらいですね。
昨年10月〜12月の間、日本が一時的に国境を開けていた間、かろうじて入国できた社員さんがいました。
先日人事総務の担当者様から、「○○さんが一時帰国したいと言っているが、手続きは必要ですか?」というご連絡をいただいたので、調べてご案内しました。
フィリピン航空のOFW(Overseas Filipino Worker)向けのガイドラインをもとにご紹介します。
フィリピン航空に関連する、当社の過去記事はこちら↓
搭乗前後
なんと、搭乗前にPCR検査は不要だそうです。
マスクとフェイスシールドの着用が義務付けられ、他にも下記のルールがあります。
・フィリピンの防疫局(Bureau of Quarantine)へのオンライン登録
・「私は健康で渡航に問題ない」という自己宣言書にサインする
・調査フォーム(行先空港により異なる)やアライバルカードへの記入
・位置情報アプリのインストール
・検温、フットバス(足を洗うということですね)などの衛生対策
・ソーシャルディスタンシングの遵守
・その他、フィリピン航空の行う消毒及び防疫対策への理解と遵守、協力
隔離期間:14日
フィリピン入国後、10日+4日=14日間の隔離が必要です。
最初の10日は、到着時に空港でアサインされる政府指定のホテルにて、残りの4日は地元に移動して自宅にて隔離します。
なお、国内外でワクチン接種が完了している人およびグリーン(Green)国(日本は入っていません)からの帰国者は、当初の10日の隔離期間が7日に短縮されるそうです。
この隔離期間のホテルと食事の費用は、フィリピン政府が負担してくれます。
検査
隔離期間の10日目に、検査が行われます(7日隔離の人は5日目)。
この10日目の検査が陰性であれば、地元に移動し、残りの4日分の隔離を自宅で完了することができます。
個人的に、全員を受け入れた後1週間前後で一度検査するこのやり方は、日本よりも合理的だと思いました。
海外から日本に入国する方々の中には、外国を出る時のPCRが陰性でも、日本の空港で陽性が出てしまうケースがあるそうです。
国によってPCR検査の度合いが異なる(日本は厳しいらしい)ので仕方ないのですが、搭乗前に検査を受けておく労力が無駄になりますよね。。
注意:再入国の許可
再入国の許可は感染症対策ではなく、在留資格にかかる手続きです。
日本で中長期ビザで滞在する全ての外国人の方は、出国する時に再入国許可をとっておく必要があります。
出国審査の時に「また戻ってきます」と審査官に伝えれば、対応してもらえます。
そして日本に戻ってくる時には、飛行機が到着する72時間以内に受けた、PCR検査の陰性証明書を見せる必要があります。
現在マニラがECQの状態、フライトの72時間以内にPCRが陰性で…と考えると、とても慌ただしそうですね。
OEC(Overseas Employment Certificate)を登録しておくのは、言うまでもありません。
隔離期間があるのは厳しい
前述の社員さんですが、ご本人は隔離があっても良いから帰国したそうでした。
初めて日本に働きに来て半年以上経っていますから、一度帰りたいお気持ちはよくわかります。
ただ、人事総務のご担当者様は、「14日間も隔離では、それだけで夏休みが終わってしまいますよね。。」と困惑されていました。
難しいところです。
中長期のビザがあるフィリピン人の社員さんは、隔離期間さえクリアすれば出入国は可能ですので、ご参考ください。
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