フィリピン政府は7月15日に、各地域におけるコミュニティ隔離措置についての変更を発表しました。
期間は7月16日から月末までとされ、地域の感染状況により規制に強弱がつくようです。
メトロマニラやセブシティなどの都市部では、ロックダウンをしていた時期と比べれば、人の移動や経済活動が再開している様子です。
しかし、POEA(Philippines Overseas Employment Administration=フィリピン海外雇用庁)がニューノーマルや隔離措置へ適合するために、ちょっと信じられないような対応をしていることを現地のエージェントさんから聞いたので、ここで共有したいと思います。
完全予約制度と件数
日本のPOLO(Philippines Overseas Labor Office=フィリピン海外雇用事務所)で雇用書類のチェックや雇用主の面接が済むと、書類はフィリピンに送られて、今度はPOEAに登録しなくてはなりません。
企業の登録が済んだ後、フィリピン人社員さんには健康診断や海外で働くための講習を受けるなどしていただき、初めてOEC(Overseas Employment Certificate=海外で働く許可証)が発行されます。
PRA(Philippine Recruitment Agency)と呼ばれるエージェントさん達は、それぞれ担当する案件をPOEAに提出するのですが、この提出がニューノーマルを受けて予約制になったというのです。
この予約の方法というのが驚きで、コミュニティ隔離措置の今だからかもしれないのですが、毎朝8時に到達するメールの中から、先着10件の業者だけが予約できるのだとか。
そのためエージェントさんは、毎朝8時の数秒前にメールを送るためスタンバイをして、8時ちょうどにメールがPOEAに到達するよう苦心しているそうなのです。
やれやれ、アナログなのかデジタルなのかわからないですね。
日本の定額給付金の相談をする際に、役所で待たされて怒る人がいると聞きますが、フィリピンをご覧くださいと教えてあげたいです。
もう一つの不安材料
良くないニュースばかりで残念なのですが、フィリピンでは今週初めの13日に、新型肺炎による一日あたりの死者数が162人と、過去最高になったばかりです。
感染者数も減少に転じていない現状で、フィリピン政府は8月1日から長期ビザ保有の外国人の受入れを開始するようです。
日本でコロナが原因で亡くなる方はゼロの日が多いですが、東京など感染者数が多い地域から地方への旅行は控えるべしという雰囲気です。
フィリピン人社員さんが日本に入国できるのはいつになることやら。。
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