【フィリピン人の雇用】2020年9月、ついに全世界から入国解禁!フィリピンの医療従事者の出国制限は続くのか?

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9月25日(金)の新型コロナウィルス感染症対策本部の会合にて、全世界を対象に中長期在留者の受入を再開する方向で、政府が調整することになったようです。

ただし観光客は除外、14日間の待機などの防疫措置を確約できる国内受入機関(受入企業や親族など)のあることなどが、条件となります。

首相官邸の資料はこちらです。

いよいよ、これまで足止めされていた外国人社員さんを迎えることができそうですね!

いつ?

2020年10月1日からとされていますが、1日に受け入れる人数は、1,000人が上限となるようです。

どこで?

各地空港の入国時の検査能力により、順次緩和を検討するとのこと。

まず対象国からの直行便があるかどうかと、上限1,000人の選別方法などが気になりますね。

地方だとどうしても成田や関空経由になるので、上限1,000人ワクの取り合いになりそう。。

誰が?

中長期在留者(就労や身分系の在留資格者)です。

すでにビザのある方に加えて認定証明書が許可されている方も、対象と考えて良いでしょう。

どうやって?

まず、日本での受入機関があることが条件です。

【入国拒否対象地域の場合】

出国前:14日間の健康モニタリングや検査証明書の準備

入国時:受入機関の誓約書等の提示、接触アプリのインストール等

入国後:14日間の公共交通不使用、14日間の待機等

首相官邸サイトより引用

フィリピンの医療従事者の事情

フィリピン政府は、この3月から自国の医療従事者に出国制限(POEAの理事会決議)をかけていました。

2006年に制定された法律により、フィリピンの医療従事者は、国内で必要不可欠であるスキルの持ち主(MCS=Mission Critical Skill)とされ、この国家非常事態が終わるまでは就労のための出国ができなくなっているのです。

出国制限される医療職種(このたび定義されたMCS)

a. Medical Doctor / Physician(医師/内科医)
b. Nurse(看護師)
c. Microbiologist(微生物学者)
d. Molecular biologist(分子生物学者)
e. Medical technologist(衛生検査技師)
f. Clinical analyst(臨床検査技師)
g. Respiratory therapist(呼吸器内科医)
h. Pharmacist(薬剤師)
i. Laboratory technician(検査技師)
j. X-ray / Radiologic technician(放射線技師)
k. Nursing assistant / nursing aid(看護助手)
l. Operator of medical equipment(医療機器オペレーター)
m. Supervisor of health services and personal care(介護福祉士)
n. Repairman of medical-hospital equipment(医療機器修理工)

特定技能「介護」やEPA「介護」の人材は、k.の看護助手やm.の介護福祉士に該当し、現状では出国できません。

苦労してPOLOの手続を完了させても、フィリピン国の事情で(その前に日本がフィリピンを入国拒否対象地域にしていましたが)社員さんを迎えられない法人様も多いと思います。

日本が世界に門戸を開くのに応じて、フィリピン政府も動いてくれることを期待します。

 

2020年10月4日追記

今週は、雇用の手続が止まっていた顧客から続々とご連絡をいただきました。

いずれも報道をご覧になって、社員さんの受入に向けて動かれています。

ただ報道資料を見ていると「上限1,000人」の表現はなく、「全国各地の空港では、1日2万件の検査処理を目標に体制を整えている」とのこと。

確かに1日1,000人の選別方法を決めて公平に運用するのは大変ですし、感染症がなければとっくに来日されていた方々です。

足止めを食っていた社員さんが早く来日できるよう、当社もサポートしてまいります!

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