【食品表示法】アレルギー表示と栄養強調表示

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市販の加工食品の表示には、内容量や原材料などの表示(一括表示)の他に、カロリーや塩分量などが書いてあるのはご存知だと思います。

カロリーや、最近では糖質の量を比較して商品を選ぶのは、健康に注意している方ならご経験がありますよね。

この栄養成分の表示を栄養表示と言います。

 

アレルギー表示のルール変更

一括表示、栄養表示とは別に、アレルギー表示というものもあります。

食品に対するアレルギーについて、表示しなくてはならない特定原材料としてあげられているのは、卵、乳、小麦、落花生、エビ、そば、カニの7品目です。

 

これは、アレルギーをもつ人が摂取した場合に、重篤な症状になる可能性が高いもの。卵アレルギーやそばアレルギーは、聞いたことがありますね。

 

この7つに準ずるものがあるのをご存じでしたか?

いくら、キウイフルーツ、クルミ、大豆、バナナ、山芋、カシューナッツ、桃、ごま、サバ、鮭、イカ、鶏肉、リンゴ、松茸、アワビ、オレンジ、牛肉、ゼラチン、豚肉の20品目です。

 

特定原材料ほど危険性は高くないが、継続して調査すべきものとされています。

大豆やごまなど、健康に良さそうな食品も見受けられるので、こんなアレルギーもあるのかと、少々驚きでした。

 

食品表示基準において、アレルギー表示に関するルールにも変更がありました。

従前は「特定加工食品」として特定原材料の表記を省略できていたものが、廃止になりました。

マヨネーズは卵が使ってあるので卵の表記を省略していたものが、必要に。

パンにも、原材料に小麦の表記が必要になりました。

 

栄養強調表示

アレルギー表示は、加工食品に「表示しなければならない」事項ですが、食品表示には「表示しても良い」事項もあります。

栄養成分を表示したい場合は表示希望の成分だけでなく、熱量(カロリー)、タンパク質、脂質、炭水化物、ナトリウム、そして表示された成分の含有量を示さなくてはなりません。

つまり、強調したい栄養成分をうたうのは良いが、それだけを強調するのではなく他の重要な栄養成分も一緒に、ということです。

 

また、タンパク質や食物繊維などの栄養成分の量が「多い」と強調する場合も、カロリーや脂質が「少ない」と強調する場合も、多い少ないを主観的に言われても消費者にはすぐにわからないので、「多い」「少ない」「無添加」などの判断基準が決められています。

確かに高濃度○○とか、○○50%カットと言われても、もともとの値が一定でなければ主観的な感想でしかないですからね。

 

私は今まで「何となく」効果がありそうな商品を選びがちでしたが、表示の基準を知ってから、メーカー様の努力に目が向くようになりました。

表示を通して何を訴えているのかを読み取り、よく考えてお買い物したいものです。

 

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